【エコアイデア】おっちゃんは自転車で行く 投稿:深澤会長

早期退職から自転車に乗るようになって4年と3ヶ月。当初はまったく思ってもいなかったが、全国47県の居酒屋と大地に痕跡と轍を残そうと思うようになって4年になる。みちくさ、廻り道、路地裏うろうろ、休みたきゃ休む、電車に乗る、宿は行き当たりばったりの一人旅にすっかりはまってしまった。2ヶ月に1度くらい宿泊の旅に出ているが、全く思ようには、はかがいかない。金力と筋力不足もあるが、ペダルをこいでまわる一つ一つの旅が面白すぎるのも原因だ。それでもやっと30県くらいになった。

自転車の旅の良さは、自分の口や鼻で息を吸い込み、自分の意志でペダルをこいでで進み、ハンドルを切って曲がり、ブレーキを握って止まるということだ。それらの単純な動作を繰り返し、車旅とも電車旅とも徒歩とも違うペースで、自然や人、食べ物にであう。たまたま右に曲がったから、この出会いがあったと言うことを感じる事が多々ある。自転車はその出会いのころあいがちょうど良く、自分でたどり着くだけに感激スパイスは効いている。大げさに言えば、人生の選択と結果を短時間で味わうことができる。人は誘惑に翻弄されて生きている。このことを実感するのは沖縄の旅だった。3月に避暑ならぬ避粉(花粉症なので)の旅と称して沖縄本島に出かけた。島一周が約330Kmだから、6日あればほとんど行けるんじゃねえと思って出かけた一年目。距離数こそ300kmほど稼いだものの、なんのなんの島の三分の一にも満たない。次の年は「奧までいくぞ」といさましく出かけたもののそれでも半分。3年目はあきらめかけたのにやっと一周達成。最後の夜、市場の居酒屋で知らないおじさん達と祝杯をあげた。20日間で沖縄を走ったことになる。ツールド沖縄のレースでは本島一周を1泊2日で駆け抜ける。(ほんとうだ)私の1人レースも単純に10倍の日数とそれ以上の出来事が詰まっている。ちなみに4年目も懲りずに再会の旅をしてしまった。成田から沖縄まで、LCCのおかげで、最安2980円で行けた。ちなみに甲府から成田までバスで4400円かかるが、これには片目をつぶって静かに泣く。

私の自転車の旅での持ち物で珍しいのは、ハンモックとウッドガスストーブだろう。ハンモックは森での昼寝用。ウッドガスストーブは、河原や海ベでの朝食やランチで活躍する。沖縄では座り込みの人たちに魚を焼いてあげたし、若者達と宴会になったこともある。そこいらの松ぼっくりや小枝を拾って湯を沸かし、旬の魚を焼き、ビールをグビッとやる。ほてった足は砂に潜らせ、臭い足の親指の先には夕日。人生 下り坂 追い風 最高だ。

おさむさん1

おさむさん2

て、「エコ飲みー」でなく「エコロジ-」の話だが、ズボンのサイズは一つ下がり、健康と美容にもよく、旅のお供としても気持ちのいい自転車だけどかなりエコ。次の表をインターネット上でみつけた。

おさむさん3

表によると車は自転車の5.5倍ほどエネルギーを要する。エネルギーを使うと言うことは、CO2も当然それに見合って排出される。自転車はお金もかからない。もっとも、私の自転車はアルコールで走ると記憶している。前の夜、ビールで燃料タンクを満タンにすると次の日はエンジン快調だ。燃費はリッター50km程度だ。それから何となくではあるが、青柳の私の家のドアから目的地のドアまでの3km以内の距離なら、最も速い移動手段ではないだろうか。町内の自転車での徘徊も、気分と体調と目的によって適度な速度で可能だ。

ついでに三途の川の岸まで自転車で行けないだろうか、いっそのこと自転車専用の橋でも架けて渡っていくという手もありそうだ。旅は続く。

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