【エコアイデア】今年の冬、思い切って風呂を沸かすために薪兼用風呂釜をつけてみた 投稿:深澤修

 

思い切ってというのは、小さい頃暗がりでいやいやながら風呂焚きをやった思い出が払拭できてないからだ。(ほらほら年配の方々、あの記憶がよみがえるでしょう) 薪兼用というのは、石油でも燃やすことができるというか、隠れてるくせにきっと石湯が主役で薪が脇役なんでしょうね。さらに、すごいことに我が家はかねてから太陽熱温水器もついているので、太陽、薪、石油のハイブリットならず、超ハイブリット風呂ということになる。なんだか暖かさを感じなくなって来たけど、すごいことになってきた。

もともと気を使わないくせに、私は木を使う黒板五郎的生活に憧れていて、1ルームロフト付リビングは丸太を使って6年程かけて作ったし、息子の名前は、木を3つ集めて森(しん)とした。5年ほど前からここかしこに密かにあるいは渾然と存在する枝や木片を集めては、ウッドガスストーブやロケットストーブで毎日のように湯を沸かし,飯を炊いていたので火燃しは得意になってきた。

2月、初めて薪の風呂を沸かした。2,3回入ってみて妻が言うには、「身体があたたまる、湯が柔らかい」だった。まあ、前者は燠というか炭火が静かに確かに残っているので冷めにくいのでわからなくもないが、後者は私には未知だ。冬の太陽が出ない日で冷たい水から沸かすと1,5時間くらいかかる。追い炊きは、以前は電気ヒーターでやっていたが、薪あるいは石油でやるので電気使用量は毎月10%前後減った。電気がストップしても雨水タンクから水を入れ風呂にはいれるし、CO2削減にも貢献している。ただ火燃しはビール片手にでもできるのでいいが、かがんでやるのがつらい。そこで、穴を掘って足を下ろしてみたら具合が良い。今度は背もたれでもつけてみようかと考えている。

ちょいと振り返ってみると、私たちの生活はどんどん人さし指一本ですむようになって来ている。にも関わらずというか、やはり指や手をふんだんに使って生活する楽しさはホットだ。エコふじかわは薪の足湯風呂を持っているが、今後貸し風呂、どこでも風呂として手軽にレンタルできないだろうか。薪や火を自らの手で調達し風呂に入るというのは、個人の歴史においても、人類の歴史を辿るという経験においても悪くないと思う。しかし、薪より人の心に火をつけ、ともし続けるというのは、何ともこりゃ大変だよ。

薪風呂

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